2005年1月12日フロリダ州ケープカナベラル空軍基地から打ち上げられたディープインパクトが360キロの銅製のインパクタを2005年7月4日、アメリカ独立記念日に、彗星テンペル(1867年発見。)に衝突させました。。この計画は1999年、メリーランド大学のMichelA'Hearn(ミハエルエーハーン?) 博士により進められて8回目のディスカバリー計画 となったとのこと。


私はTVでその衝突の様子をみましたが、 衝撃時の映像はがまるで映画をみているような気分になりましたね。これは実際起こっていることなんだという実感が沸かなかったです。

彗星の核に衝撃を与えたそのデータは、原始太陽系のシステム、太陽系がどのように成り立っているのかなどを探るためであり、また原始地球の状態や、まだ未確認の地球に衝突する可能性のある彗星などの発見などに役立つようですが、この計画にはいったいどのくらいの資金が投資されたんでしょうね。宇宙の自然に人工的に人類が手を加えたことになるこの計画ですが、ロシアの女アマチュア占星術師がこの出来事で精神的損害を受けたとしてNASAを訴えたというニュースが新聞にのりました。

その昔8年前の1997年3月22日に地球に再接近した「ヘールッポップ彗星」は、天文ファンの関心を集めた出来事ですが、そのときにアメリカのカルトグループ「ヘブンゲイト」の教祖、アップルホワイトとその信者たちが 彗星の影にかくれてやってくるUFOに乗るため、地上での乗り物である肉体を捨てるため集団自殺という事件があったのをうっすら覚えています。


彗星や日食などの天文現象は古代の人々にとって驚異となるもので、不吉なことのしるしとされていたようです。


NASAにとっては来る13日のスペースシャトル打ち上げの前哨戦となったこの計画の成功を心から喜んでいるのでしょう。


さて我が日本では、蟹座で新月となる明日6日の12時30分から13時の間に「X線・ガンマ線による高温プラズマの研究、宇宙の構造と進化を研究する、ブラックホール候補天体と活動銀河核の広帯域のスペクトル研究」を目的とするASTRO-EII/M-V-6が打ち上げられるそうです。