「宇宙が膨張している」ことを発見した天文学者エドウィン・パウエル・ハッブルにちなんで名づけられ、1990年4月24日にスペースシャトル・ディスカバリー号によって打ち上げられたハッブル宇宙望遠鏡(HST)は今年で15年目を迎えています。


実に長い間宇宙空間にあって働いているのですね。


実はHSTは1986年に打ち上げられる予定でしたが、スペースシャトルチャレンジャー号の爆発事故によって1990年に延期されたのでした。


打ち上げられた当初からトラブル続きでしたが、そのつどスペースシャトルの打ち上げにより修理されてきました。


HSTの形態は、長さ13.1メートル、 重さ11トン、 主鏡の直径2.4メートル。軌道は近地点高度586.47km、遠地点高度610.44 km軌道傾斜28.48度、公転周期96.66分の、ほぼ正円に近い楕円軌道だそうです。


その目的はブラックホールや生まれつつある星の空間の観察など。


15年間の間実に70万枚!!にわたる宇宙画像を地球に送ってきたのです。

しかしHSTは補修がなされなければ、2007年か2008年には
そのシステムを動かしているジャイロスコ-プが不調となり観測不能になるらしいです。修理がなされなければ、HSTは引退となってしまわけで、宇宙の貴重な瞬間をのがすことになります。


野口宇宙飛行士が乗り込むことになる7月予定のラウンチが無事成功すれば、HSTの修理への飛行も可能となるのでしょう。

今回のミッションでHSTへの飛行もできれば一番いいのでしょうけれど、飛行復帰ミッションをまずみてから、ということみたいですね。

ロボットによる修理という案があるそうで、これも可能となるでしょうか。

 


HSTよ、がんばれ!!

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日本惑星協会

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