このところ、片頭痛がひどくてなかなか治らないのでついに脳外科を受診。頭のCT検査をしました。


結果は異常なし。ほっとしたんですが、なぜゆえに片頭痛が起こっているのかは脳外科医の口からきちんと説明がなされず、なんか釈然としない。


患者としてはやはりその病気のメカニズムとか成り立ちとかは説明してほしいものですよね。医者の説明ひとつで患者は安心感を得るというもの。まあ、近所の一流とはいえない病院でしたので、こんなものかと思いましたが、自分で調べてみることに。


つらい痛みで一日が終わるという生活はいやなものですよ。人間は理由がわからない、原因がわからないことには非常な不安感を覚えるものです。


で、片頭痛とは何か、というと一言で言うなら血管の病気。頭の中の血管がなんらかの原因で拡張してしまい、その異常が脳の中枢視床下部に伝えられる。この異常を伝える物質が拡張した血管に向かって放出されると、そこに炎症を起こす。ズキンズキンと拍動性の痛みは炎症が血管壁で起こるためだそうです。


おもに側頭動脈 と呼ばれる側頭部を走る血管で起こる。


なるほど、私の場合は主に右側の側頭部が痛みます。

側頭動脈は血管の大本であるのでもともと太くてわずかに拡張するだけで異常事態となってしまうのだそうです。


なぜ血管が拡張するのかいろいろ理由がありますが、その中で女性の場合、生理前は血中のエストロゲン量が減少し、それがセロトニンに何らかの影響を及ぼして片頭痛が起こる可能性があるそうです。

<セロトニンというのは脳内の神経伝達物質のひとつで、必須アミノ酸であるトリプトファンの代謝過程で生成されるもの。セロトニン神経は最も古い脳である脳幹にあります。


セロトニン分泌の低下はうつや自律神経失調症などを生み出します。うつ病で自殺した人たちの共通点には一般の人よりもセロトニン濃度の低下があり、うつ病にはSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬:脳内のセロトニン濃度を上げる作用)が使われます。


しかし服薬すると依存傾向が出てきたり、中断すると副作用もあったりしますのでできれば自然な状態でセロトニンの分泌を促す、ということをしたいもの。


分泌を促す効果的な方法はリズミカルな運動、歩行、ジョギング、エアロビクス、座禅、ヨガなどがあげられます。セロトニンの原料は必須アミノ酸であるトリプトファン。バナナ、大豆製品(納豆など)、チーズなどの乳製品に豊富に含まれています。


女性ホルモンの減少のほかには睡眠時無呼吸症候群などによる血中酸素濃度の低下などで血管が拡張したりしますが、ストレスでもなんと血小板が片頭痛を引き起こすのだそうです。ちょっとしたストレス(人ごみや満員電車の中とか)でも血小板が凝集してしまい片頭痛の原因となるそうだ。マグネシウムの不足が血小板凝集を引き起こす。


マグネシウムが多く含まれている順番は
1位 スルメ 中1枚 約170mg
2位 ホタテ煮付 2個 約118mg
3位 玄米ごはん 1杯 約76mg
4位 ひじき煮物 1杯 約62mg
5位 納豆 1パック 約50mg
6位 そば(田舎そば) 1人前 約49mg
7位 油揚げ 大1枚 約45mg
8位 あおのり 小さじ2 約39mg
だそうな。


こうやってみてみると私の片頭痛の原因はストレスや疲労、マグネシウム不足などにありそう。一週間以上も片頭痛がとれないというのははじめてのことでしたので、重篤な病気の前触れか?と思い心配していましたが、運動や十分な休息、食事など気をつければ治るのではないかなと思えてきました。


参考サイト  

セロトニン